夫婦の性格が正反対だからこそ買えた一品

先日の家具イベントで嬉しい?光景が有りました。
前日に奥様が下見に来られた折に私の担当するダイニングのブースに寄られました。
広い会場内を見回した後迷いに迷った挙句に来られたのが私との出会いでした。
もちろん、目的はダイニングですが、私の扱っております和のテーストのダイニングセットでした。一目惚れした様です。暫く私の説明をお聞き下さり仮発注されました。

最終的には明日、ご主人にも見て貰ってから決めたいと言われ帰られました。
家で暑く説明されたそうです。画像と価格を見てご亭主の一言「たけーな」

翌日、お二人で来られました。

ウォールナット仕様のテーブルと回転チェアの組み合わせにご亭主も満足。

しかし、他のも見たい、これは一般的な行動です。

その結果、「チェアは色違いでも良くない?」と言い張るご亭主。
高価なウォールナット仕様に比べ違う素材に塗色したものはお安い価格です。

4脚であれば4~5万円の差が出ます。

奥様も迷いが出ます。

コーディネーターさんのアドバイスを受けながら夫婦間であーだこーだの時間が暫く続きました。

ご亭主の一言「作っている家に相応しく重厚さも有るしいいんじゃない」
「じゃあ、回転アームチェアとの組み合わせでいいわね」と奥様。

するとご主人が又一言「えー、アーム付くの」奥さん「アーム有った方が楽よ」
と座ったチェアの肘に腕を置いて回りながら満足そうに笑顔で言った。

奥様「うちはいつでもこうなんです」「あー言えばこうで、中々決められないんですよ」と。

私一言「夫婦は考え方や性格が違う方が面白いのではないですか、あーだこーだ言いながら最終的にはより良い結果になってはいませんか」

奥様「いいんだったら、背中押してよ」とご亭主に。

「いいよ」のご亭主の一言で「じゃあ、これ買います」にっこり微笑む奥様。

「ありがとうございます」私もにっこり!

追伸:会計を済ませて帰られるお二人に通路でばったり、仲良く私に向かって頭を下げ「ありがとうございました」と挨拶して下さいました。

営業冥利に尽きます。

家具選びのおぼろげな基準

先日の家具イベントで不思議な光景に出会いました。
お客様にとって家具選びには当然ながら予算に加えデザインや
カラーそしてサイズ等々で基準が有りますが、特に大きな比重
を占めるのが価格です。
でも、その中で譲れるものと譲れないものが必ず有るはずです。
その光景とは、当初見つけたのはデザインがやや和風調で、
テーブル天板が自然の木の風合いののた仕上げで有ることと
サイズも幅が180cmで6人掛けそしてカラーは落ち着いた黒み
がかった古典調で、探していた理想的なダイニングだった様です。
しかし、価格が予算以上に高く「これは本当に気に入ったけど、
ちょっと無理ね」と一旦はご夫婦で諦めたようです。
その後、色々なブースを回り物色した後、私の担当のブースに来ら
れて出会いました。
私はお客様のご希望が私が担当している商品と合致すると考え精一杯
納得が得られるまで説明した時、「これはさっきのを見てなかったら
きっと買ってたでしょうね」と言うのです。
見栄えも似ていて納得できる範囲、価格も予算内だったからです。
でも、決めきれないのです。
「さっきのが忘れられないの」と仰るのです。
伺うと、倍近い価格です。
私は言いました。「お客様、ダイニングは毎日使うもので一生の付き合い
になるかも知れません。好きな人と一緒にいたいのと同じで後悔しなで欲
しいです」と。
その後、ご夫婦は価格は予算以上に高価でしたが「憧れを手にしました」
購入後、わざわざ私の元に来て下さり笑顔で「本当にありがとう」と言って
下さいました。
喜んでいただけたことは営業冥利に尽きます。
でも私は、担当の商品が売れなかったことには商売が下手でした。